anmitoolsvietnam’s diary

Anmi Tools Co., Ltd. の公式ブログです。

Anmi Tools、アンミツールス:Anmiの刃先の再研磨サービス #ベトナム #切削工具メーカー #ツールメーカー #ホーチミン #再研磨サービス

こちらAnmi Toolsのホーチミン支店の一番数量が多い仕事が 

切削工具の再研磨サービスです。

自社で販売した刃物、日本製の刃物など 様々で 毎月2000~5000本くらい

ドリル、エンドミル、センターレス研磨機の

センターブレード、チップソー刃などを毎月再研磨しています。

 

ここから、一般的なドリル、エンドミルの再研磨工程をご紹介します。

1)摩耗した部位の頭落とし

まず、刃先の摩耗具合にも依りますが 摩耗した刃先の先端を 

通常、ドリルで 1-2mm、エンドミルで 1-5mmくらい、頭を落とします。

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問)お客様で なぜエンドミルだけ 深く落とすのですか?

と質問がありますが上記の様にエンドミルは、刃先の形状が複雑で 深く落とさないと

摩耗跡が残ってしまいます。

あと、お客様が気づかずに 刃先が欠けたり、亀裂が入っていたりしている

場合もありますので そのような時は、こちらでさらに+1~5mmほど

落とさせて頂いています。

当社では、摩耗跡が残らない様に QAルームで検査員が 電子顕微鏡のような

ツール検査機で 刃先を全数検査してから 次の工程に移ります。

2)刃先ブレードの成形

次に刃先のブレードを造るために刃先の形をプログラミンした、NC研磨機で 研磨します。

下の写真がNC研磨機です。

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ブレードの枚数にも依りますが これが 大体 5~10分くらいで 新しい刃先が出来上がります。

刃先のコーティングがない場合、これをツール検査機で 刃先の検査して 

合格なら終了です。

3)窒化チタンコーティング(PVD)が必要な場合は、北部の当社のフンエン工場で

コーティングして 検査して終了です。

 

よくある質問

問)では、何回くらい再研磨できるのでしょうか?

理論的には、フルートと呼ばれる、らせん状の溝の根元から10mmくらいのところまで

再研磨が出来ます。

従って たとえばフルートが40mmある刃物ならば、理論的に最低でも

ドリルで15回、エンドミルで6回も 再研磨できます。

しかし、切削加工のワークと チャック、ホルダーとの干渉具合で 短くなりすぎると

使用できなくなるので 一応の目安です。

でも、切削加工メーカーの皆様には、出来る限り再研磨して 長く刃物ご使用

くださいとお願いしています。

 

問)再研磨サービスは、どれくらいで 納品できますか?

小口オーダーの顧客様には、大体1週間で納品できます

大口オーダー(毎月1000本以上)の顧客様には、1か月サイクルで納品しています。

初めての特殊刃物は、プログラミング等の都合上 1週間以上かかる場合があります。

 

問)Anmiの再研磨の品質レベルは、どれくらいですか?

大口オーダーの顧客の中には、日本のツールメーカーの商社様がいらっしゃいます。

つまり、日本のツールメーカー様の下請けでも再研磨サービスをしています。

その商社様より【日本相当レベルです】とお墨付きをもらっていますから

かなり、ハイレベルと自負しています。

 

再研磨のご用命をお願いします。